山田太一セレクション 12/12刊行スタート!
折に触れたしかめたいあの「名ゼリフ」。名作ドラマがペーパーバックで復刊!
テレビドラマを通じて高度経済成長期を生きる日本人に警鐘を鳴らし続けた山田太一。本質を突く「名ゼリフ」の数々は、不安定な現代こそ、改めてたしかめたくなるものばかりです。いまや入手困難な山田太一の名作ドラマ作品をシリーズ で復刊 ! テレビドラマの枠を超えて読み継がれ、語り継がれる山田太一作品。一冊で全話収録。あたらしいスタイル、あたらしい手触りで、山田太一ドラマをじっくり「読んで」味わうシリーズです。
和田竜(小説家)「山田先生の作品群から勝手に学んだことは「視点を登場人物にまで落とす」いうことだ。(中略)こうして生まれたドラマは予定調和に陥らない」
第1、2弾「早春スケッチブック」「想い出づくり」 2016年12月12日刊行予定
第3弾「男たちの旅路」 2017年1月24日刊行予定
装丁デザイン:マッチアンドカンパニー(町口覚+浅田農)
片手に収まるハンディなサイズ。テレビドラマを見る気軽さで読めるペーパーバックスタイル。山田太一が現在の目線から自作について振り返る書き下ろしエッセイを収録。山田太一本人選による、単行本初収録となる短編ドラマ・シナリオを収録! 各巻に各界の山田ファンの著名人、書店員による「わたしの好きな山田ドラマ」コメント集を封入。
「早春スケッチブック」 12月12日発売予定 短編「春日原まで一枚」も収録
「お前らは、骨の髄までありきたりだ」
日常と漫然と生きるだけの人生を否定する主人公の挑発的なセリフが胸を突く、山田ドラマの傑作。
大根仁(映像ディレクター)「日本のテレビドラマ史上における金字塔だと思います」
四六版変形 並製本 400頁 定価1,800円(税別) ISBN 978-4-907497-04-0 C0074
「想い出づくり」12月12日発売予定 短編「いちばん綺麗なとき」も収録
「なんかひとりの時の、すっごくいい想い出欲しい。」
「ふぞろいの林檎たち」の原点。適齢期の焦燥と自分らしい生き方の間で揺れる女性の心理を描き出す群像劇。
岡田惠和(脚本家)「バイブルみたいなものです。すべてのことをこのドラマから学ばせていただきました」
四六版変形 並製本 472頁 定価2,000円(税別) ISBN 978-4-907497-05-7 C0074
山田太一プロフィール●1934年、東京浅草生まれ。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下惠介監督の助監督に。65 年、 脚本家として独立。「岸辺のアルバム」「男たちの旅路」「早春スケッチブック」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」など数多くの 名作テレビドラマを手がける。88 年、長編小説「異人たちとの夏」で山本周五郎賞、2014 年、エッセイ集「月日の残像」で小林秀雄賞を 受賞。著書に「飛ぶ夢をしばらく見ない」「終りに見た街」「空也上人がいた」他多数。戯曲に「日本の面影」「黄金色の夕暮」他多数。 2014年、河出書房新社より「山田太一エッセイコレクション」全3巻を刊行。