里山社のTwitterアカウントは現在、停止しています。

停止のきっかけは、弊社Instagramのほうに書きましたが、2022年の10月末で、設立からまる10年となったことに際してほんの些細な思いつきから生まれた、単なるミスというか事故のようなものでした。

https://www.instagram.com/p/ClJUr69vVA6/

積極的に退会したわけではないため、なんの予告もなしに突然姿を消してしまい、情報発信する側として責任感足りず、たいへん申し訳ありません。ご不便やご心配をおかけしている方々もおられるのではと、非常に案じておりました。

この10年、一人で運営している出版社として、情報を発信する側として、必須かつ簡便なツールとして、Twitterを活用してきました。実際、Twitterを通してたくさんの豊かな出会いに恵まれました。

いっぽうで、情報を取り込む側としては、清田麻衣子という一人の脆弱な人間として、Twitterの情報は過多で、スピードは早すぎ、また益となることもたくさんありましたが、毒となることも多く、近年は特に、使いこなすというよりは振り回されてしまっていると感じていました。そしてその清田個人が感じる負荷が、里山社という出版社の本にもいずれ致命的な影響を与えていってしまうのではないかということも懸念していました。

これまで何度も迷いながら、出版という、読者に本を届ける仕事の性質として、結局Twitterはやめるにやめられないという結論に達していました。そしてまた情報を得るツールとしても、大きな輪から離脱してしまうような心細さがあったのも正直なところです。

しかしTwitterから離れ、ここ数日で味わったこの安堵は、まさに居心地の良い里山にいるような、辺境に身を置いているような、清々しい孤独でした。そしてこれまでTwitterのスクロールで「知っている気になっていた」本の豊かな世界に身を置く時間を与えてくれました。それはむしろ視界が広がったような感覚でした。

そこで、とうぶんこのままTwitterを使わずに、このHP、またInstagramとfacebook、そしてメルマガ（未開発）や他何らかの方法を使い、一人の編集者として素直に相対せるメディアを通しての発信を模索したいと考えています。

読者および著者の皆様にはご不便をおかけして申し訳ありません。ご質問等は、お手数ですが、弊社HPの「お問い合わせ」フォーム、また、Instagramやfacebookのメッセージ欄へご連絡いただけますでしょうか。

今もまだ心は揺らぎます。そして今後も、必要に迫られ、新たなアカウントで再開する可能性も、ゼロとは言えません。

しかし奇しくも10年という節目の年に、図らずも訪れた機会が、今後10年、良い形に本に結実し、20年を迎えられる可能性に賭けてみたいと考えています。

今後とも里山社は続きます。引き続き本を出していきます。よろしければ、時折気にかけ、応援いただけましたら幸甚です。

2022年11月　

里山社　清田麻衣子