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お知らせ

9/7(木)19:30〜 西山敦子×逆卷しとね『アンダイング』(里山社)刊行記念トークイベント 「病を「アンダイング」な者として書くこと/地方で知の場を開くことーその断章的実践について」

https://ajirobooks.stores.jp/items/64d4a96bddb4220034b0b706

日時: 9月7日19:30~21:00(開場19:00)

出演: 西山敦子(『アンダイング』訳者) 逆卷しとね(学術運動家/野良研究者)

司会進行:清田麻衣子(里山社代表)

会場:本のあるところajiro(中央区天神3-6-8-1B)

チケット購入は「本のあるところajiroHPより」

 会場1500円 配信1500円書籍付チケット 4580円

配信方法:YouTube(2週間アーカイブ付)

41歳でトリプルネガティブ乳がんになった詩人、アン・ボイヤー『アンダイング––病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』(里山社)は、詩人らしい言葉の運びでジェンダー化された病である乳がんを綴ったエッセイだ。

ケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』の翻訳でも知られ、かねてからボイヤーの詩のファンだった西山敦子は、著者にとっても挑戦だったであろう本書の翻訳は悩み多き作業だったと語る。

また、昨年直腸がん手術後の病床でダナ・ハラウェイ関連の翻訳をしていた逆卷しとねは、本書に、病から得る断章的感覚と病に対する物語的思考を両立させる困難と、死んだ者たちを含まないがんサバイバー闘病記とは一線を画す、生死では二分しないアンダイングの語りの境地を読む。

「苦痛とは、病気それ自体についてのものだけではなく、病気について書かれたことや書かれなかったことについて、またはそれについて書くべきか書かざるべきかについて、あるいはいかに書くべきだったかについてにまで及ぶ。乳がんは、それ自体が形式を乱す問いとして現れる病気なのだ」 『アンダイング––病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』(里山社)より

【登壇者プロフィール】

西山敦子(にしやま・あつこ) 1978 年生まれ。『アンダイング』訳者。静岡県三島市で「詩を持ち寄る日」「手を動かす日」などの集まりを開催するオルタナティブスペースCRY IN PUBLIC を共同運営し、2018 年、みずから主宰する出版レーベルC.I.P Books より、ケイト・ザンブレノ著『ヒロインズ』を翻訳、刊行。その他訳書に『ヴァレンシア・ストリート』(太田出版)、映画字幕翻訳に『ザ・フューチャー』(ミランダ・ジュライ監督)など。オードリ・ロードの著作集とブラックフェミニスト集団コンバヒーリバー・コレクティヴ関連書の翻訳出版を予定する「Political Feelings Collective」のメンバーでもある。

逆卷しとね(さかまき・しとね) 1978年生。学術運動家/野良研究者。連載に「自由と不自由のあいだーー拘束をめぐる身体論」(https://ikinobirubooks.jp/series/sakamaki-shitone/87/)。論考に「怪文書のススメ」(『ユリイカ』 2023年7月号奇書の世界 187-200)など。翻訳にマイケル・ハッドフィールド+ダナ・ハラウェイ「樹上性マイマイ宣言」(『思想』2022年10月号「マルチスピーシーズ人類学」 49-81/ 同11月号「環境人文学」139-59)など。