2025/1/8(水)〜19(日)暮らしの思想 佐藤真レトロスペクティヴ上映会開催! @福岡総合図書館映像ホールシネラ /19日(日)「ガザ日記」から現在のパレスチナ情勢を知る翻訳者・中野真紀子トーク@本のあるところajiro
映画『まひるのほし』より
ドキュメンタリー映画の枠を超えて現在も多くの映画作家、そして「人間を描くこと」に関心を寄せる多くの人に影響を与え続ける佐藤真。その全作品を福岡市で上映する貴重な機会です。また、4K、2K映像として美しい映像にリマスターされての上映となる作品も多く、この機会にこれまで佐藤作品を見てきたという方も、初めてという方も、ぜひともお運びいただきたい上映会です。
そして福岡のみ「おてんとうさまがほしい」という佐藤真の編集マンとしての手腕が冴える作品も特別上映。トークイベントは2回あります。佐藤真に影響を受けた小森はるか監督、映像作家の飯岡幸子さんと、里山社清田がそれぞれの佐藤観を語ります。またパレスチナの人々の過酷を極まる状況が続く現在、パレスチナの思想家、エドワード・サイードの軌跡を辿る「OUT OF PLACE」を見て、この映画の字幕翻訳を担当された中野真紀子さんのお話しを聞くことは、多くの人にこの地域の複雑さと多様さを映像として見て考える機会となるはずです。
上映作品概要はこちらをクリックしてください。
1/8 [水] 14:00 エドワード・サイード OUT OF PLACE
1/9 [木] 11:00 花子/14:00 SELF AND OTHERS
1/10[金] 11:00 阿賀に生きる/14:00 阿賀の記憶
1/11[ 土] 11:00 まひるのほし /14:00 エドワード・サイード OUT OF PLACE /17:00[ 特別上映]おてんとうさまがほしい+トークイベント
1/12[日] 11:00 花子/14:00 阿賀に生きる
1/13[月祝] 11:00 阿賀の記憶 /14:00 まひるのほし
1/14[火] 休館日
1/15[水] 休映日
1/16[木] 11:00 阿賀に生きる/14:00 阿賀の記憶
1/17[金] 11:00 まひるのほし/14:00 花子
1/18[土] 11:00 SELF AND OTHERS /14:00 まひるのほし
1/19[日] 11:00 花子/14:00 エドワード・サイード OUT OF PLACE+トークイベント
【佐藤真プロフィール】
1957年青森県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。大学在学中より水俣病被害者の支援活動に関わる。1981年『無辜なる海』(香取直孝監督)に助監督として参加。1989年から新潟県阿賀野川流域の民家に住み込みながら撮影を始め、1992年『阿賀に生きる』を完成。ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞など、国内外で高い評価を受ける。以降『まひるのほし』(98)、『SELF ANDOTHERS』(00)、『花子』(01)、『阿賀の記憶』(04)『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(05)など映画監督として数々の作品を発表しながらテレビ作品の編集・構成の他、映画論の執筆など多方面に活躍。京都造形芸術大学教授、映画美学校主任教師として後進の指導にも尽力した。2007年9月4日逝去。享年49。
【トークイベント】
1/11[土]上映後トークイベント(17:50-18:50予定)
小森はるか(映像作家)+飯岡幸子(映像作家)+清田麻衣子(里山社代表)
小森はるか(こもり・はるか/映像作家)◉1989年静岡生まれ。瀬尾夏美とのアートユニットとしても活動。2011年以降、岩手県陸前高田市や東北各地で人々の語りと風景の記録から作品制作を続ける。現在は新潟在住。代表作に「息の跡」(2016)、「空に聞く」(2018)。小森はるか+瀬尾夏美として2014年に「波のした、土のうえ」。最新公開作品に「ラジオ下神白」(2023)。
飯岡幸子(いいおか・ゆきこ/映像作家)◉1976年福岡県宗像市生まれ。映画美学校ドキュメンタリーコースにて佐藤真氏に師事し、映像制作を始める。監督作に「オイディプス王/ク・ナウカ」(2000)、「ヒノサト」(2002)。撮影作品に、森井勇佑監督「ルート29」(2024)、清原惟監督「すべての夜を思いだす」(2022)、濱口竜介監督「偶然と想像」(2021)など。
清田麻衣子(きよた・まいこ/里山社代表)◉1977年生まれ。2012年里山社設立。2016年「日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家 佐藤真の哲学」を出版。佐藤真の教え子らとともに特集上映会開催。2021年「佐藤真の不在との対話」を刊行。2022年より福岡市在住。
1/19[日] 14:00 「 エドワード・サイード OUT OF PLACE」+上映前トークイベント
中東情勢と映画の背景を字幕翻訳の中野真紀子氏が解説する上映前トークイベント(14:00-14:30予定/聞き手:清田麻衣子)
中野真紀子(なかの・まきこ/翻訳者)◉「デモクラシー・ナウ! ジャパン」代表、翻訳業。「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の字幕翻訳を担当。訳書にエドワード・サイード『ペンと剣』(ちくま学芸文庫)、ノーム・チョムスキー『マニュファクチャリング・コンセント』(トランスビュー)、ほか多数。最新訳書にアーティフ・アブー・サイフ『ガザ日記:ジェノサイドの記録』(地平社)。
※同日、会場を「本のあるところajiroに移し、中野真紀子さん訳書から現在のパレスチナ情勢について語っていただくトークイベントも開催します。
1/19[日] 18:00 『 ガザ日記 ジェノサイドの記録』アーティフ・アブー・サイフ著、中野真紀子訳 刊行記念トーク
翻訳者・中野真紀子トークイベント(会場:本のあるところajiro)(聞き手:清田麻衣子)
「パレスチナの地で、いま、人々に何が起きているのか。爆撃下の大地で、作家である著者が文字を綴り、時にボイスメッセージでイギリスの出版社に送り続けた日記の、ほぼ編集なしのありのままを、世界11言語で緊急出版」(版元HPより)本書の訳者である中野真紀子氏に本書の内容と背景を語っていただきます。お申し込みは本のあるところajiroまで。(ajirobooks@gmail.com)
【チケット】一般=1,400円/学生(大学生・高校生・中学生・小学生)および各種割引=700円
「暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE」(1/11「おてんとうさまがほしい」+トークイベント含む)
※以下の方が割引となります(要証明書・会員証原本提示)①福岡市在住の65歳以上の方/②「わたすクラブ」会員/③障がい者の方および介護者の方1名
【会場】 福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
〒814-0001 福岡市早良区百道浜3-7-1 TEL:092-852-0600(代表)
定員(242席+車椅子席4席)・各回入替制/当日券のみ・各回上映の1時間前から販売(上映開始30分後まで)
主催:福岡市総合図書館、映像ホール・シネラ実行委員会
配給 アルファズベッド、バラブラ
提供:パラブラ、シグロ、阿賀に生きる製作委員会、太秦、カサマフィルム、ユーロスペース | 4Kレストア:ヨコシネディーアイエー
福岡特集上映協力:里山社