京都、カライモブックスさんで『はまゆりの頃に』販売しています。
京都、西陣にあるカライモブックスさんという古書店で、
『はまゆりの頃に』お取り扱いしていただくことになりました。
2012年の2月、粉雪舞う昼下がり。
京都、西陣の石畳は、ひっそりと静けさにまで品があり、
自分がどうも場違いなような、不安な気持ちで地図を片手に迷っていたところ、
ガラス戸の向こうに本が並ぶ暖かそうな店内と、
小さな赤ん坊がキャッキャと戯れる様子が目に入り、
幻の本屋を探し当てたような心持ちになりました。
カライモブックスさんは、石牟礼道子さんの作品に心を打たれた
夫妻が開いた古本屋さんで、カライモとは南九州でのサツマイモの呼び名。
石牟礼作品、水俣関連書籍をはじめとして、
哲学、社会学、文学、芸術、民俗、児童書、
さまざまなジャンルの古本が並びます。
そんな記憶もあり、「はまゆりの頃に」の写真家、田代さんは福岡出身で、
福岡、天草、水俣から釜山などの一帯の人々を撮影し「椿の街」として
兼ねてから作品を発表していたこともあり、
石牟礼さん作品にも親しんでいたことからご連絡をしたところ、
なんと先日の西日本新聞の大矢さんの記事にご興味を示していただいて
いたとのことで、お取り扱いいただくことになりました。
↓ カライモブックスブログ
http://karaimo.exblog.jp/21199159/
本から人の環が繋がっていくのは、
版元を始めていちばん嬉しいことです。
今後もこのようなご報告を続けていければと思っています。