「neoneo」掲載田代一倫のインタビュー「その人の立つところで撮る」面白いです!
主にドキュメンタリー映画の記事を扱う「neoneo」ウェブ版に、
「はまゆりの頃に」田代一倫のインタビューが掲載されています。
neoneoの萩野さん、影山さんのインタビューは、
「写真表現」だけでも「被災地」だけでもなく、
純粋に「人を撮る」という行為について突っ込んで話を聞いていただいて、
楽しく刺激的な時間でした。
http://webneo.org/archives/13244
私個人の話になりますが、大学時代の『阿賀に生きる』『まひるのほし』などの、
佐藤真さんというドキュメンタリー映画監督の作品との出会いは大きな体験でした。
被写体と作家の間のコミュニケーションが浮び上がってきて、
撮っている側の像が見えてくる瞬間が面白かったのです。
「自分」という存在について考え出すと不確かで時々不安になりますが、
ドキュメンタリー映画を見ていて、「他人」と「自分」の間の関係性だけは
確かに存在するなあ、などとと思い、その関係性の集合が
ようやく「自分」なのかなと思ったです。
田代さんの『はまゆりの頃に』で久々にそういう体験をしました。
だからずっと、この作品をドキュメンタリー映画を好きな方々に
見ていただきたいなあと考えていたので、今回の取材は個人的に格別の想いがありました。
写真と映画、それぞれのジャンルのファンという方々が、
ジャンルの垣根を超えて繋がることはとても健全で幸せな作品の在り方だと思います。