梯久美子さん『井田真木子著作撰集』熊本日日新聞11月9日書評
少し前になってしまいますが、11月9日の熊本日日新聞の読書欄に、
梯久美子さんに『井田真木子著作撰集』の書評を書いていただきました。
発売時、面識はなかったのですが梯さんに読んでいただきたいと思い、
1冊献本させていただき、その後すぐにお電話をいただきました。
梯さんは、こんなこと普段はしないんですが、と前置きしながら、
亡くなった作家と面識もない年下の編集者が、死後自分ひとりの
出版社で本を復刊したいと動いたということに
同じノンフィクション作家としてとても嬉しかった
ということをおっしゃっていただきました。
それはそれはこちらこそ嬉しく、私がただただ自分の思い込みだけで
突っ走っていることを受け止めていただいたような、
救われたような気持ちになりました。
その時の顛末なども含めて書いていただいています。
本の中に何度も井田真木子が顔を出す、ということ、また、
「生きることのリアルな痛みは古びない」という一節が胸に刺さりましたが、
この評の中にも梯さんご自身の真摯なお姿が何度も登場します。
評という以上に、とても素敵なエッセイを読んだような余韻に浸りました。
ちなみに熊本は母の実家で幼い頃よく行っていて、
熊本の新聞に掲載されたことも嬉しかったです。