東日本大震災直後の2011年3月から2013年にかけて撮影された、三陸、福島地方の肖像写真と、2014年から2020年にかけて撮影された東京の肖像写真が展示されます。

2013年11月に刊行した、田代一倫写真集『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011〜2020年』は、弊社刊行物の一冊目でした。東日本大震災の直後の2011年4月から2013年3月の3年間、三陸、福島地域の人々を、そのときどきの背景とともに撮影した作品で、撮影させていただいた方々の数は1000人以上にのぼります。そのなかから453点の写真とともに、撮影日時と撮影地、写真家自身の気づきや逡巡が覚書として付されています。

そして写真家、田代一倫は、2014年から2020年にかけて、さまざまな事情により東京で人を撮影するようになります。オリンピック開催を控えていたはずが、延期となりコロナが席巻するなか、2020年7月の開催まで撮り続けた肖像写真。

東北と東京、分かち難く影響し合う２つの地域の人々の、この激動の10年の写真から見えてくるものとはどんなものなのか。見応えのある展示になっています。感染症対策にご留意いただき、是非お運びください。

なお、3/13（土）には、写真家の金川晋吾さんとのトークも開催予定です。詳細は下記、ふげん社HPでご確認ください。

田代一倫写真展「2011-2020 三陸、福島/東京」