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お知らせ

単行本刊行記念特集上映会 「佐藤真の不在を見つめて」3/24,25,26開催決定!

日時:2016年3月24日(木)、25(金)、26日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

90~00年代、《日常》と《不在》にこだわり、潜む闇をじっくりとあぶり出したドキュメンタリー映画作家、佐藤真。公害問題と日常、「障害」とは、アートとは何か、グローバリゼーションに抗うこと、そして映像のもつ根源的な力とはーー。不穏な時代のうねりを前に「世の中を批判的に見る目を持て」と、佐藤は映像と文章で、私たちの眠った感覚を刺激しました。

佐藤が世を去って9年。書籍『日常と不在を見つめて ードキュメンタリー映画作家・佐藤真の哲学』の刊行を記念して、佐藤の教え子と仲間たちが特集上映を企画しました。本上映会は、大きく変化を遂げた「佐藤真不在」の現在、佐藤作品の上映と多彩なゲストのトークで、あらゆる角度から「今」を「批判的に」見つめ、私たちの確かな「未来」への足場を探ろうとするものです。

 

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「故郷を奪われたパレスチナ難民も、様々なディアスポラ体験の末にイスラエルに辿りついたユダヤ人も、境界線上に生きていることには変わりがない。
その不安定で揺れ続けるアイデンティティを大らかに受けとめようとする人々を通してなら、そこにサイードが終生希望を託そうとした未来が見えると思った。
「OUT OF PLACE」であることは、あらゆる呪縛と制度を乗り越える未来への指針なのかもしれない。」
(————佐藤真「OUT OF PLACE」パンフレットより)

 

■佐藤真 プロフィール■

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    1957年、青森県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。大学在学中より水俣病被害者の支援活動に関わる。1981年、『無辜なる海』(監督:香取直孝)助監督として参加。1989年から新潟県阿賀野川流域の民家に住みこみながら撮影を始め、1992年、『阿賀に生きる』を完成。ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞など、国内外で高い評価を受ける。以降、映画監督として数々の作品を発表。他に映画やテレビ作品の編集・構成、映画論の執筆など多方面に活躍。京都造形芸術大学教授、映画美学校主任講師として後進の指導にも尽力。2007年9月4日逝去。享年49。

 

■上映スケジュール■ ※ゲストは変更になる可能性がございます。
3月24日(木)

13:00 『阿賀に生きる』(115分)
上映後トーク  旗野秀人×舩橋淳

16:40 『まひるのほし』(93分)

18:45 『花子』(60分)
上映後トーク 椹木野衣 ※『まひるのほし』半券をお持ちの方もトーク無料でご覧頂けます

 

3月25日(金)
13:00 『星の文人 野尻抱影』(48分)+『おてんとうさまがほしい』(47分)
上映後トーク 秦岳志×山本草介

15:40 『テレビに挑戦した男 牛山純一』(82分)
上映後トーク 森達也×代島治彦×畠山容平

18:40 『SELF AND OTHERS』(53分)
上映後トーク 保坂和志

3月26日(土)
12:30 『阿賀に生きる』(115分)

15:00 『阿賀の記憶』(55分)
上映後トーク 森まゆみ×小林茂 ※『阿賀に生きる』3/26半券お持ちの方もトーク無料でご覧頂けます。

17:30 『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(137分)
シンポジウム 諏訪敦彦×深田晃司×想田和弘

 

■チケット情報■
豪華特典・書籍割引券つき前売り券発売中!
前売特典:『阿賀に生きる』35mmカットフィルムプレゼント!

前売り1回券1,300円
前売り3回券3,500円 (書籍『日常と不在を見つめて』500円割引券つき)
前売り6回券6,500円 (書籍『日常と不在を見つめて』1,000円割引券つき)
パス券10,000円 (書籍『日常と不在を見つめて』15,00円割引券つき)
当日券:一般1500円/学生、アテネ・フランセ文化センター会員800円/トークのみ500円/3回券3500円、6回券6500円/パス券(書籍割引つき)10,000円
※書籍割引券は上映期間中、会場販売でのご利用に限り有効です。
前売り券はご予約を受け付けます。必要枚数、お名前、電話番号をお知らせください。
E-mail:doctheatre2016@gmail.com / TEL 03-5343-3101(シグロ内『佐藤真の映画を観る会』)

 

■上映作品&トーク詳細■
24日(木)
上映13時00分〜
『阿賀に生きる』監督:佐藤真 撮影:小林茂
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1992年/115分/16mm/阿賀に生きる製作委員会

新潟水俣病の舞台ともなった阿賀野川流域に暮らす人々を、三年間撮影。社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごとフィルムに感光させた傑作。

 

トーク(『阿賀に生きる』上映終了後
「阿賀と原発。公害を撮るということ」(仮)
ゲスト:旗野秀人(「阿賀に生きるファンクラブ」事務局)×舩橋淳(映画監督)
「公害」を前に、映画はどのような表現が可能なのか。原発の問題に直面した現在、佐藤が模索した「日常を描く」というスタンスはどのように変化するのか、しないのか。『阿賀に生きる』で「老人の日常を撮れば映画になる」と佐藤に火をつけた旗野氏と、『フタバから遠く離れて 第一部、第二部』(2011、2014)で原発問題に果敢に取り組んだ舩橋氏が「阿賀」と「原発」の問題を映画の側面から語る。

 

上映16時40分〜
『まひるのほし』
監督:佐藤真  撮影監督:田島征三 撮影:大津幸四郎

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1998年/93分/カラー/35ミリ(16ミリ)/「まひるのほし」製作委員会

登場するのは7人のアーティストたち。彼らは知的障害者と呼ばれる人たちである。創作に取り組む彼らの活動を通し、芸術表現の根底に迫る。

 

上映18時45分〜
『花子』
(監督:佐藤真 撮影:大津幸四郎)

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2001年/60分/35ミリ/シグロ
写真(C)川内倫子

京都に暮らす花子は知的障害者のためのデイセンターに通う一方、夕食後、畳をキャンパスに食べ物を並べ、母はその「たべものアート」を写真に撮る。花子と彼女をとりまく家族の物語。

 

 

 

トーク(『花子』上映終了後)
「アウトサイダーアートと佐藤真」(仮)
ゲスト:椹木野衣(美術評論家)、聞き手:清田麻衣子(里山社

「あらゆる芸術家は不幸」であり「やむにやまれぬ何か」が芸術家を突き動かすと考えた佐藤真。そして佐藤と同じく「すべての芸術家はアウトサイダーである」と語る椹木氏は佐藤真作品をどう見るのか、また現在のアウトサイダーアートを取り巻く状況を語ります。

 

25日(金)
上映13時00分〜
『星の文人 野尻抱影』
 演出:佐藤真 撮影:柳田義和
2002年/48分/ビデオ/紀伊國屋書店学問と情熱シリーズ
星の文人、あるいは天文文筆家として知られる野尻抱影。特殊撮影で捉えた星空の映像とともに、星空の魅力を語ることに生涯をかけた類希なる文人を浮き彫りにしていく。

『おてんとうさまがほしい』 撮影・照明:渡辺生 構成・編集:佐藤真
1994年/47分/16ミリ/おてんとうさまがほしい制作委員会
映画作家、渡辺生がアルツハイマーを患う妻にカメラを向け、自分と病の妻と向き合った日々を記録した。編集の佐藤真は白とびしたフィルムを使い、溢れる妻への思いを表現する。

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トーク(『おてんとうさまがほしい』上映終了後)
「編集マンとしての佐藤真」(仮)
ゲスト:秦岳志(映画編集)×山本草介(映画監督)

佐藤とともに編集を手掛けた秦氏は『おてんとうさまがほしい』はその佐藤の才能が如何なく発揮された作品だと言います。また『星の文人』の助監督を務めた山本氏が師匠と仰ぎ見た佐藤真の編集の凄さとは。そしてその後、二人の作品制作に及ぼした影響とは。

写真(C)1994 おてんとうさまがほしい制作委員会

 

上映15時40分〜
『テレビに挑戦した男 牛山純一』
 企画:佐藤真 監督:畠山容平
2011年/82分/DVCAM/NPO法人映画美学校 牛山純一研究委員会
2001年、映画美学校で佐藤真が始めた「牛山純一研究」のゼミ生が佐藤の遺志を引き継ぐ。2400本近いTVドキュメンタリーを制作した名プロデューサー・牛山純一の生涯とその仕事に迫る。

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トーク(『テレビに挑戦した男 牛山純一」上映終了後)
「佐藤真が挑戦したテレビドキュメンタリーの現在」(仮)
ゲスト:森達也(映画監督・作家)×代島治彦(映画監督・プロデューサー)×畠山容平(映画監督)

写真提供:日本映像記録センター

 

佐藤真が長年あたためた企画だった牛山純一のドキュメンタリー。しかし制作過程で佐藤が感じた牛山への想いと、佐藤自身が直面したテレビの壁により生前は完成できず、教え子だった畠山容平が引き継ぐこととなった。テレビドキュメンタリーの世界のあらゆる難しさを体験してきた森達也氏と、佐藤のNHKで放映された「写真で読む東京」をプロデュースした代島治彦氏、そして畠山氏の3者が語るテレビドキュメンタリーへの想い、さらにドキュメンタリーの本質とは。

 

上映18時40分〜
『SELF AND OTHERS』 
監督:佐藤真 撮影:田村正毅

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2000年/53分/カラー/16ミリ/ユーロスペース
写真(C)牛腸茂雄
1983年、3冊の作品集を残し35歳で夭逝した写真家、牛腸茂雄。残された草稿や手紙と写真、肉声をコラージュし、写真家の評伝でも作家論でもない、新しい映像のイメージを提示する。

 

トーク(『SELF AND OTHERS』上映終了後)
「写真と映像と小説・日常を描く方法」(仮)
ゲスト:保坂和志(小説家)、聞き手:山本草介(映画監督)

写真から映像の起源を探ろうとした佐藤真は、写真家は、「日常の闇」を見通しているのではないかということを模索しました。映画への造詣も深く、映画的な描写でも知られる保坂氏は、佐藤作品をどのように見たのか。そして現在の東京で描く「日常」とはどのようなものなのか。

 

 

26日(土)
上映12時30分〜
『阿賀に生きる』

上映15時00分〜
『阿賀の記憶』
 監督:佐藤真 撮影:小林茂
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2004年/55分/16ミリ/カサマフィルム

『阿賀に生きる』から10年。かつて映画に登場した人々や土地に再びカメラを向ける。人々と土地をめぐる記憶と痕跡に向き合い、過去と現在を繊細かつ大胆に見つめた詩的作品。

 

トーク(『阿賀の記憶」上映終了後)
「『阿賀』2作と、いま、地方を撮ることについて」(仮)
ゲスト:森まゆみ(文筆家)×小林茂(映画監督・阿賀2作カメラマン)

佐藤真が撮った『阿賀』2作の時代からさらに10年以上の歳月が流れた2016年。佐藤とは若い頃からの付き合いであり、かつ日本の「地方」や「地域」に根ざして考えることを続けてきた二人が、震災を経て変化した地方の状況と、近作『風の波紋』で新潟を再び撮影した小林氏が感じたことなどを語る。

 

上映17時30分〜
『エドワード・サイード OUT OF PLACE』  
監督:佐藤真 撮影:大津幸四郎

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2003年、パレスチナ出身の世界的知識人、エドワード・サイードが亡くなった。イスラエル・アラブ双方の知識人たちの証言を道標に、サイードの遺志と記憶を辿る。

 

 

 

シンポジウム(『OUT OF PLACE』上映終了後)
「佐藤真の不在と2016年」(仮)
ゲスト:諏訪敦彦(映画監督)×深田晃司(映画監督)×想田和弘(映画作家) 司会:加瀬澤充(映画監督)

日常と不在を撮ろうとした佐藤真は何に格闘し、何を描こうとしていたのか。また、長い構想期間がありながら結果撮れなかった「トウキョウ」など、その構想は現在から見るとどのようなものだったのか。佐藤真が描きえなかった2016年、ドキュメンタリー映画で日常を撮るということとは。

 

主催:佐藤真の映画を観る会
協力:アテネ・フランセ文化センター、株式会社シグロ
当日券:一般1500円/学生、アテネ・フランセ文化センター会員800円/トークのみ500円/3回券3500円、6回券6500円/パス券(書籍割引つき)10,000円)
※各回入替制 ※全席自由 ※席に限りがございますので、満席となった場合、入場をお断りすることがあります。
《会場》アテネ・フランセ文化センター
JR御茶ノ水/水道橋駅より徒歩7分 Tel 03-3291-4339 (13:00-20:00)
住所 東京都神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F

《お問い合わせ》佐藤真の映画を観る会
サイト http://satoyamasha.com  公式FB doctheatre2016@facebook.com
TEL: 03-5343-3101(シグロ内) MAIL:doctheatre2016@gmail.com