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里山社の本

どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜

藤井 聡子

地方都市に住む人、出た人、愛する人へ捧ぐ、Uターン者による〝第二の青春〟エッセイ。

新幹線も開通し、コンパクトシティをうたう再開発で、一見、開かれた町になった富山市中心部。だが郷愁と個性を失いどこにでもありそうな姿になった町に、08年、30歳直前でUターンしたライター、藤井聡子は戸惑いを覚える。見た目は「開かれて」いても結婚出産を迫る閉鎖的価値観は相変わらず。閉塞感に抗い、失われる町を記録しようとミニコミを作り始めた彼女は、迷い、傷つき、悩みながらも個性的な富山県民に出会い、第2の青春を見つけていく。

【書評掲載】
日刊ゲンダイ2019/11/12号 「週間読書日記」絲山秋子
西日本新聞2019/12/7 カリスマ書店員のイチオシ本
 評者:田尻久子(橙書店店主)
「週刊文春」2019/12/26号書評欄 評者:箱田優子(映画監督)
「うたかま」2020年12月号書評欄 評者:笈入建志(往来堂書店店主)
「ダ・ヴィンチ」2020年1月号書評欄 
 評者:サンキュータツオ(お笑い芸人)
「婦人公論」2020/2/10号書評欄 評者:仲俣暁生(ライター)
週刊読書人2020年1月31日号 書評欄 評者:北條一浩(ライター)

【著者インタビュー・記事掲載】
富山新聞 2019/10/24
「サンデー毎日」2019/11/24号 著者インタビュー(聞き手:南陀楼綾繁)
北日本新聞フリーペーパー「まんまる」
北日本新聞 2019/10/23
共同通信社「多士才々」
北陸中日新聞 2020/11/16
「クロワッサン」2020/2/10号「本を読んで、会いたくなって」
「ダ・ヴィンチ」ニュース「佐々木ののか読書日記」2020/1/14
https://ddnavi.com/serial/588635/a/

目次
プロローグ 失われた「寂しい富山」
第1章 迷走上京物語
第2章 都落ち・独身・アラサー女の憂鬱
第3章 個として生きるシンボル、総曲輪(そうがわ)ビリヤード
第4章 「富山、めっちゃおもしーから」
第5章 開かれた異界としてのドライブイン、日本海食堂
第6章 新世代カルチャー産む西別院裏、長屋界隈
第7章 ワイルドサイドゆくブルースシンガー、W.C.カラス
第8章 拝啓、フォルツァ総曲輪様
第9章 ここでしか会えない人
長めのエピローグ 曇り空の下で。

「『食堂街が無くなっても、大将と俺たち客さえいればいい。結局、店は人が作るもんじゃないけ?』。その言葉は島倉の横顔とともに、私の脳裏に刻まれている。私はもう、居場所の喪失を嘆くのではなく、自分たちで生み育てていくステージに来ているのだと思った。あとは、人さえいればなんとかなると、ハッタリかまして次に進む覚悟があるかどうかだ。」(本書より)

著者について

藤井聡子(ふじい・さとこ) 1979 年富山市生まれ。東京で雑誌編集者として勤務後、帰郷。ピストン藤井のペンネー ムで、富山ならではの個性の強い場所や人を探るライター活動を開始。2013 年ミニコミ『文藝逡巡 別冊 郷土愛バカ一 代!』を刊行。話題を集め、地元テレビやラジオへ活動を広げる。「まんまる」(北日本新聞社) で映画コラム連載中。本書が初の単行本となる。

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藤井 聡子

装丁:セプテンバーカウボーイ

2019年10月16日・刊
定価:1,900円+税
216ページ
ISBN: 978-4 -907497-09-5
四六判並製本

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