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里山社の本

ジェンダー写真論 増補版

笠原 美智子

女性・LGBTQアーティストの格闘を辿るロングセラーが、長島有里枝との語り下ろし対談他大幅増テキストでリニューアル!

「ある人がかつてわたしに、フェミニズムとは究極的には『愛』なのではないんかと語ってくれたことがある。それぞれの多様さ、曖昧さを引き受けながら、いかに理解し合えるか」
女性やLGBTQの写真家、現代美術作家たちはどのように社会と対峙したか。学芸員として、日本の美術界におけるジェンダー表現を世に問い続けたパイオニアである著者のテキストをまとめ、大好評を得た『ジェンダー写真論 1991-2017』(2018年刊)が、新テキストを大幅に加えてリニューアル。長島有里枝と女性アーティストの状況について振り返る記念碑的な語り下ろし対談「なぜ、私たちは出会えなかったのか。」他、新たな論考や自らの身体の痛みと美術界への本音を綴るエッセイ他大充実の増補版。


目次
海外篇 民族とセクシュアリティ
■セルフ・ポートレイトで既存の女性イメージを解体する
■ダイアン・アーバス小論︱ふたつの眼差し 父なるものの影
■病と老いを克服する写真︱視線のポリティクス ジョー・スペンス/ハンナ・ウィルケ
■〝ヌード写真〟から身体を回復せよ
■エイズをめぐる表象
■人種、階級、セクシュアリティとジェンダー
■アナ・メンディエタが示した多文化アメリカの表現の可能性
■インドの変化し続ける写真家、ダヤニータ・シン
■愛について アジアン・コンテンポラリー


国内篇 戦後と高度経済成長とジェンダー
■石内都作品に見る戦後日本の「記憶」
■日本現代美術における女による女のセクシュアリティ再考
■やなぎみわ作品に見る現代日本女性の意識
■わたしたちの身体はまだ〝戦場〟のままか
■森栄喜の拡大家族
■「失われた二〇年」と女性写真家の表現
■囚われの荒木 荒木経惟
■岡田裕子の愛と孤独、そして笑い
■イケムラレイコの少女
■映里ー扉を開く〝セルフ・ポートレイト〟


第一版あとがき


■対談 長島有里枝×笠原美智子「なぜ、わたしたちは出会えなかったのか。」
■愛と痛みの日誌 2020.11-2022.6

著者について

1957 年長野県生まれ。83 年明治学院大学社会学部社会学科卒業。87 年シカゴ・コロンビア大学大学院修士課程修了(写真専攻)。東京都写真美術館、東京都現代美術館にて学芸員を務め、現職は公益財団法人アーティゾン美術館(旧・石橋財団ブリヂストン美術館)副館長。日本で初めてのフェミニズム・ジェンダーの視点からの企画展「私という未知へ向かって 現代女性セルフ・ポートレイト」展(91 年)を皮切りに、フェミニズム・ジェンダーの視点からの企画展示を多数企画。著書に『ヌードのポリティクス 女性写真家の仕事』(筑摩書房、98 年)、『写真、時代に抗するもの』(青弓社、02 年)他。

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笠原 美智子

装丁:服部一成+佐藤豊

2022年8月25日・刊
定価:2,800円+税
520ページ
ISBN: 978-4-907497-17-0
並製本
表紙写真:ノニー・シン Nony Singh from Dayanita Singh
〈Little Ladies Museum ー 1961 to Present〉, 2013, archival pigment print, 30×30cm